常念山脈(長野) 常念岳(2857m) 2020年9月12日  カウント:画像読み出し不能

所要時間 1:32 駐車箇所−−1:39 林道終点−−1:49 山ノ神−−1:58 古池−−2:24 大滝−−3:02 笠原沢−−3:38 最終水場−−4:11 常念乗越−−5:17 常念岳 8:11−(雷鳥観察に8分間停止)−8:39 常念乗越−−8:55 最終水場−−8:43 笠原沢−−9:35 大滝−−9:49 古池−−9:53 山ノ神−−9:56 水浴び 10:02−−10:06 林道終点−−10:11 駐車箇所

場所長野県安曇野市/松本市
年月日2020年9月12日 日帰り
天候
山行種類一般登山
交通手段マイカー
駐車場「公式駐車場」より先にも林道沿いに駐車余地あり
登山道の有無あり
籔の有無無し
危険個所の有無無し
山頂の展望晴れれば文句なしの大展望
GPSトラックログ
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コメント土曜日の天気予報が急激に向上したので常念岳へ。金曜夜の駐車場の車の数は記録的な少なさだったが土曜日も比較的少なかった。山頂はガスる可能性もあったがまさかの快晴、ほぼ無風の好天。ただし東から南東方向は雲が多く志賀高原や八ヶ岳、南アルプスの展望は悪かった。好天に関わらず前回に続いて3羽の雷鳥親子を目撃




いつもの駐車箇所には2台の空きあり 林道終点の登山指導所。今は昼間も無人
常念小屋の明かり 東の空が明るくなってきた
5時前にやっとライト不要に 賑わっている常念岳山頂
日の出直前。後立山はまだ雲の中 硫黄岳は雲海に浮かんでいた
東の空は雲海に覆われる。日の出は背の高い雲の向こう側から
日の出直前の八ヶ岳〜南アルプス〜木曾御嶽〜乗鞍岳(クリックで拡大)
日の出直前の北の空。ここだけ雲が赤く染まる
日の出直前の蝶ヶ岳山頂 前常念岳を乗り越える雲
立山、剱岳に朝日が差す 八ヶ岳に滝雲がかかる
日の出の木曾御嶽 常念岳の影
日の出の槍の穂先。少なくとも5人いる 薬師岳の稜線がはっきり確認できた
時間が経過すると後立山の雲が取れた
南東〜西〜北の展望(クリックで拡大)
東の空は雲海に覆われ頚城山塊、志賀高原は見えなかった 北穂高小屋のガラスに朝日が反射
イワヒバリ 今週も雷鳥を見られた
天気がいいが下山開始 徐々にガスが湧き始める
東に移動した雷鳥 常念小屋とテント場
ミヤマママコナも残りわずか。コゴミクサはおしまい 常念乗越から常念岳を見上げる
常念乗越から槍ヶ岳 一ノ沢方面
最終水場。だいぶ流れが細くなってきた トリカブト。今の時期は一番多く見られる花
ミヤマアキノキリンソウも最終盤 オヤマリンドウ
僅かに咲き残ったセンジュガンビ 胸突八丁。登りの休憩者が目立つ
大集団とすれ違う 林道終点。出発直前の団体様のマイクロバスあり
最も上部の路側駐車余地。今日は車は皆無 駐車箇所到着。1台分の空きは残ったまま


・相変わらず天気が良くない。週半ばまでの予報では週末は曇りや雨のマークが付いていたが、週後半から土曜日が曇りマークのみとなり金曜夕方には晴れ時々曇にまで好転し、雨が降る心配はほぼ無くなった。しかし基本的な気圧配置は良くなく、南には熱帯低気圧、日本海には秋雨前線が居座って湿った南風が吹き込むパターンで、これは下界ではそこそこ天気が良くても標高が高い山ではガスられるパターンが多い。そんなわけで雨は降らなくてもガスの可能性があり、行き先に悩んだがもしガスが出ずに展望が良かった時のことを考えていつもの常念岳を目指すことにした。

・金曜夜の一ノ沢の駐車場はガラガラで「公式駐車場」入口の僅かに下の広い駐車場の車は皆無。これは今シーズン初めての光景だ。「公式駐車場」は林道から一段下がったところになるので車の入りは分らなかったが、その先の駐車スペースもがらがらで、いつも私が使う最上部の駐車スペースには2台。今週は天気が不安定な状態が続いているので入山者が少ないのも当然か。今も弱い雨が降っている。

・日の出に山頂到着を目指して1時起床、1時半出発。今夜は雲の隙間から星や月が見えていて上空の雲は薄いようだ。さて、稜線には雲がかかっているのだろうか。林道からでは樹林が邪魔してその様子は見えない。

・林道終点から登山道へ。林道終点の常念小屋の予約状況表は9月に入っても7,8月のままで最初に見た状態から変わっていない。夜まで雨が降っていたので岩が濡れて滑りやすく足元注意。木からはまだ水滴が落ちてくる。でも気温は下がって最初から涼しさを感じられるくらい。温度計を見ると+10℃だった。登山口でこれくらい下がってくれるとほとんど汗をかかずに済むのでありがたい。

・山ノ神、古池、大滝と順調に通過していく。笠原沢付近まで登ると稜線の様子が見えるが、どうやら雲はかかっていないようだ。空の雲も少なくなってきて星空が大きく広がる。久しぶりの流星が2つほど見えた。今夜は東の空の月が明るいので星を見るにはちょっと条件が悪い。

・最終水場で200ccほど給水。ジグザグに登って常念乗越に到着。既に常念岳を目指して登っている明りが5,6個見えている。登山口の車の数から今の入山者は少ないことが分かったが、テント場の灯りは1つしか見えていなかった。今の時刻を考えると通常よりもかなり少ないと言っていい。暗闇でテントが何張あるのかは分らなかった。

・風は天気予報通りで鞍部でも風は弱く、頭上の雲はいつのまにか消えて満天の星空。槍ヶ岳山荘の光も見えており、槍穂の稜線にも雲はかかっていないようだ。予報よりも天気がいい。常念岳に来て正解だった。

・岩の続く急な登山道をジグザグに上がっていく。前を登る3人組には追いつきそうで追いつけないペース。さすがに3時間以上歩き続けているのでスピードアップは無理で、マイペースのまま登り続ける。時間的に山頂到着は日の出に間に合いそうだ。ただし、東の空は背の高い雲海で、日が昇るのは実際の日の出の時刻より遅くなりそうだ。残念ながら奥日光は雲海に没している。志賀高原や四阿山、浅間山でさえも見えていなかった。

・今の時期の日の出の時刻は5時半近くで、どうにかLEDライト無しで歩ける明るさになったのは5時近かった。もう山頂に到着した明りが見えていた。

・三股分岐を通過して常念岳山頂に到着。先客は5,6人で今シーズンで日の出の時刻にいた人数としては最も多かった。頭上は快晴で周辺の北アルプスの山々はきれいに見えているが、立山、剱岳、後立山は雲がかかっており、八ヶ岳、南アルプスにも雲が絡んでいた。でも富士山は見える。しかしこの状態はそれほど長くは持たず、八ヶ岳、富士山、南アルプスとも日が高くなると見えなくなってしまった。関東に近い方面は熱帯低気圧の影響で天候が悪いためだろう。逆に北方向の立山、後立山は日が高くなると雲が取れてきた。でも北東から東にかけての背の高い雲海は取れることは無く、頸城山塊や志賀高原の山、浅間山は見えることは無かった。

・真南方向は雲の高さが低く、中央アルプス、木曾御嶽、乗鞍岳は雲海の上で、今日は恵那山も良く見えていた。時間経過とともに長野/南飛騨境界の阿寺山地も姿を現した。

・日が高くなってくると思ったよりも多くの登山者がやってきた。縦走で蝶ヶ岳方面に向かう人は半分くらいいて、これらの人は三股に駐車しているか、バス等で入山して上高地に下るかだろう。

・この時期はトレラン姿も目立つ。何人かやってきたが、中には三股から1時間半強で駆け上がってきた強者もいた。本人曰く、常念岳登頂最短記録更新とのこと。どうもトレランでも仲間がいて、それぞれの記録を持ち寄っているようで、その中では最短記録とのことだった。おそらく常念岳を中心として走っている人達で、毎回のように顔を会わせるので自然と仲間になるのだろう。しかしまあ、標高差1600mを1時間半で登るということは、1時間当たり1060m強の標高差を登ることになり、私の2.5倍のスピードだ。なお、コースタイムは約6時間とのことなので1/4で登ってきたことになる。私に真似できないし、真似したいとも思わないが。

・常念小屋の従業員も休憩時間にサンダルで登ってきた。まだ若い男性で、小屋の営業シーズンオフ中はあちこちの山に登っているそうだ。ただし、私のように藪山はやっていないらしい(当然か)。大阪からやってきた女性と大峰について話が盛り上がっていた。私もいつかは大峰に登らないと。

・今回は20人ほどの団体様も登ってきた。徐々に団体ツアーが復活してきたようだ。下山時には別の団体とすれ違ったし、林道終点にはマイクロバスが駐車していて、これから登り始める団体様もいた。

・天候が良かったので雷鳥出現の可能性は低かったが、2週間前と同じ位置、山頂西側直下に表れてくれた。これまた2週間前と同じく山頂北側をゆっくりと巻きつつ東へと移動していったので、下山時にも撮影することができた。これまた2週間前と同じく親鳥一羽と雛二羽を確認できた。

・まだ天候が良くて名残惜しいが8時過ぎに下山開始。見下ろす常念小屋のテントは数張が残るのみ。徐々に一ノ沢側からガスが上がってくるようになるが、まだそれほど濃くはないので、差しはたっぷりで麦わら帽子が活躍した。

・常念乗越で槍とお別れして樹林帯へ。ここは日陰になって涼しい。最終水場では数人が休憩中。水はだいぶ細くなったがこれが例年の水量だ。秋でも涸れることはないだろう。

・最終水場から2つ目の橋までの間で登りの登山者とすれ違いが多かったが、通常の週末と比較すれば少ない方だ。2つ目の橋より下ではほとんどすれ違う人はいなくなった。

・林道終点に出る前に支流で水浴び。今日は下りで飛ばしたので結構な汗をかいた。登山口の気温は+20℃くらいまで上がっていた。

・林道終点の登山指導所は今日も無人。やはり「営業」はお盆過ぎまでらしい。あとは短い林道歩きで駐車場所に到着。

 

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